名称:灰鉄柘榴石(アンドラダイトガーネット)
化学式:Ca3Fe2(SiO4)3
産地:奈良県吉野郡天川村北角
説明:
いつかは欲しいと思っていた奈良県天川村の灰鉄柘榴石のクラスターです。透明 感のある左側とややくすんだ感じの右側のコントラストがなんとも言えません! 奈良県天川村と言えば、人気のレインボーガーネットの産地として有名ですが、 元々は灰鉄柘榴石の産地なのです。まぁ、レインボーガーネットも灰鉄柘榴石の 変種ですけどね。ま、それはともかく、灰鉄柘榴石はカルシウム(Ca)と鉄(Fe)の 柘榴石です。石灰岩にマグマが接して生成するスカルン中や蛇紋岩中でよく見つ かります。透明度の高い結晶は灰ばん柘榴石に似るため、肉眼での判別が難しい です。灰鉄柘榴石の方が磁力が強い事、斜方十二面体の結晶が多い事などで区別 します。変種としてはメラナイト、デマントイドやレインボーガーネットなどが あります。最後に大きさですが、全体で30×25×11mm、一番大きな結晶で 5mm程になります。