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マグネシオターフェアイト-2N'2S(ターフェアイト) ルース

名称:ターフェアイト(マグネシオターフェアイト-2N'2S)
化学式:Mg3Al8BeO16
産地:Ratnapura, Sri Lanka
説明:

かつて『世界で最も希少な宝石』としてギネス認定されていたターフェアイトを手に
入れました。今では更に希少なマスグラバイトが発見され、既にギネス認定から外れ
ていますが、それでもまだまだ流通量の少ない希少宝石です。それではこの石の説明
をしましょうか。1945年、アイルランドの鉱物コレクター、ターフェ(Taaffe)伯爵に
より、ルースの中から発見されました。ルースから新鉱物が発見されるのは極めて稀
な事ですが、その後も殆ど発見されなかったが故に、更に有名となった希少石です。
性質的にはスピネルに酷似していて、唯一の違いが複屈折の有無だそうです。スピネ
ルは等軸晶系で単屈折ですが、ターフェアイトは六方晶系で0.004〜0.006というごく
僅かな複屈折率を有します。僕みたいな素人目には絶対に分からない程度の複屈折で
すが、それを見抜いたターフェ伯爵は『凄い』の一言に尽きます。少し話が逸れまし
た。説明に戻りましょう。ターフェアイトはそれなりに様々な色が有る様ですが、よ
く見かけるのが写真よりもややうすい紫色です。他には無色透明、ピンクに黒、珍し
い所ではコバルトブルー、ペールグリーン、赤なんて色もあるみたいです。僕は紫系
のルースしか見た事ないですけどね。ちなみに、この石にはソーティングメモが付い
てます。肉眼ではスピネルと判別が付かないターフェアイトですが、これが有れば間
違いなく『ターフェアイトである』という証明になります。ちなみに、ターフェアイ
トという名称は現在では宝石名となっています。鉱物学的には『マグネシオターフェ
アイト-2N'2S』が登録名です。この「-2N'2S」が「-6N'3S」になると更に希少なマス
グラバイトになります。最後に大きさですが、4×5o程、0.483ctになります。  
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