名称:天河石(アマゾナイト)
化学式:KAlSi3O8
産地:Colorado, U.S.A.
説明:
天河石(アマゾナイト)の結晶を手に入れました。鉱物学的には微斜長石の亜種に分類さ れてます。成分も殆どの物理特性も正長石と同じですが、それもそのはず。微斜長石は 正長石よりも低温条件で生成される鉱物なのです。で、正長石と違いは何かというと、 結晶系です。正長石がbc軸が直交している単斜晶系であるのに対し、微斜長石は直交 軸を持たない三斜晶系なのです。ただし、微斜長石のbc軸は89.3度ですので、殆ど傾 いていません。X線分析をしなければ分からないほどの微小なもの・・・らしいのです が、写真を見ると随分と斜めって見えますよね?!ホントに『微小』なんでしょうか? まぁ、疑問は残りますが、たまたま斜めって見える標本だったと思っておきます。続い て発色についてですが、『銅なんでしょう?』という大方の予想を裏切って、鉛による 赤〜橙の光の吸収が主な発色原因なんだそうです。鉛で青緑色になるなんて、ちょっと 珍しい発色原因ですね。最後に大きさですが、30×22×38o程になります。