名称:リヒター閃石(リヒターライト)
化学式:NaCa(Mg, Fe)5Si8O22(OH, F)2
産地:South Africa
説明:
リヒター閃石(リヒターライト)のカボーションカットのルースを買ってきました。 一般的にはあの悪名高き『石綿』鉱物として有名なのでしょうが、南アフリカ産は 少々趣が異なります。なんか・・・団塊状で産出するらしいんですよね。それなら ば微結晶の集合体なのかと言うとそれもなんか違うようで・・・どうも杉石と同じ 産地で杉石の塊りと一緒に産出するらしく、『共晶石』なんだとか。まぁ、あまり よく分からん石です。もう少し詳しい説明をしましょうか。名前の由来はドイツの 鉱物学者テオドル・リヒター(Theodor Richter)で、1865年に発見、登録されまし た。ロシアのコラ半島ではいわゆる『石綿』となる繊維状結晶として産出し、カナ ダでは大理石中に結晶が埋もれた形で産出します。他の産地の産状を見ると、南ア フリカ産が例外的なようです。ちなみに、↑のルースは微量のチタンの影響で青く なってるそうです。最後に大きさですが、16×20×5mm程、20.87ctになります。