宝石と鉱石。この違いってなんでしょうね?実はそんな区分はありません。鉱物学的には という但し書きが付きますけど(^-^; まぁ、宝石という言葉自体鉱物学では使いませんから ね。もちろん一般的には宝石と鉱石は区別されます。では何が違うんでしょうか?いくつか ありますので1つずつお話します。 まずは『硬さ』です。何故か宝石と呼ばれるものは一般に硬い石です。鉱物の硬さを表す ものに『モース硬度』があります。このモース硬度で7以上のものを宝石と呼ぶことが多い ようです。しか〜し!こういうものには例外がつき物で、普段宝石として扱われるオパール の硬度は5〜61/2なんですね。 次に『希少価値』があるかどうか。いくら硬くても珍しくないものは宝石とは呼ばれませ ん。僕が個人的に大好きな水晶はモース硬度7で加工途中に劈開しない石ですから、宝石と して扱われてもおかしくないんです。が!よ〜く探せばいろんな所で取れるんですよね、こ れが。と言う事で、希少価値はそれほどありません。また希少価値はあってもホントに滅多 に取れない、または加工できるほどの結晶は産出しない、こんな石は宝石になりません。鉱 物標本としてはとてつもなく貴重だったりするんですがね。 次に挙げるとしたら人気ですかねぇ。当然の事ですが、いくら硬くて希少価値があっても 売れなければ加工する意味がないんです。硬い石を加工するのは大変ですからね。最近人気 のトルマリンですけど、話によれば『昔はもっと安かった』という事です。今トルマリン高 いんですよ、ホントに。黒いトルマリン(鉄電気石)は人気がないので安いんですが(^-^; 結局まとめてみるとこんな感じです。 1.硬い石である事。 2.希少価値が高い事。 3.人気があって売れる石である事。 以上の3点です。 それでは今回はこの辺で・・・ M.E.O.