名称:グランディディエライト
化学式:(Mg, Fe)Al3(BO3)(SiO4)O2
産地:Andrahomana, Tranomaro, Madagasar
説明:
1902年マダガスカル南部のアンドラホマナ岬の崖から発見され、フランスの探検家、 グランディディエ(Grandidier)に因んで名付けられました。グランディディエライト は希少な鉱物ではありますが、世界各地、およそ50箇所から発見されています。斧石 の組成に似ますが、高温・低圧の極めて限定的な条件下でしか結晶が成長しない為、 希少な鉱物になっていると推測されています。また、発見自体は1902年ですが、宝石 質の結晶は2000年にスリランカで発見されるまで報告がなく、当時も1ピースのみ、 0.29ctのルースがカットされただけでした。その後、2014年5月にマダガスカルのト ラノマロ(Tranomaro)で新たな宝石質のグランディディエライト鉱床が発見され、そ の後、2016年3月までに他の産地(いずれもマダガスカル南部)と合わせて800kg産出し ましたが、透明な部分は60gしか採れませんでした。最新のデータがなかったので、 これ以上詳しく説明できませんが、非常に希少価値が高い鉱物である事は分かって頂 けたと思います。最後に大きさですが、3×4o程、0.27ctになります。