名称:灰ばん柘榴石(Grossular Garnet)
化学式:Ca3Al2(SiO4)3
産地:Sierra de la Cruz, Lake Jaco, Coahuila, Mexico
説明:
柘榴石らしい柘榴石というと苦ばん柘榴石か鉄ばん柘榴石ですけど、この灰ばん柘榴石も よく採れる6種類のガーネットの1つです。斜方12面体の結晶が美しい標本ですね。灰ば んの『灰』はカルシウム(Ca)、『ばん』はアルミニウム(Al)を意味しています。ガー ネットの和名は化学式から命名されているので、和名がわかると化学式がわかります。灰 ばん柘榴石は成分が一定ではなく、アルミニウムが一部鉄に置き換わっているものもあり ます。完全に置き換わると灰鉄柘榴石(アンドラダイト,Andradite)となります。ただし両 者の中間種が存在するので、どちらの柘榴石となるかは鉄含有量によって決められます。 鉄の含有量が増えると灰鉄柘榴石、少ないと灰ばん柘榴石ですね。写真の結晶の大きさは 8mmくらいです。